ウルトラファインバブルは糖尿病治療の革新的なツールになるのか!
現在、「糖尿病」は世界中で増加傾向にあります。
長寿大国日本も例外ではなく日々多くの方たちが糖尿病と戦っています。
ところで糖尿病にはインスリン注射が生命維持に不可欠です。
ただし毎日の注射は患者様にとって大きな負担になります。
そこで注目されるのが「ウルトラファインバブル」を活用した「インスリンの飲み薬」という夢の治療法です。
今回は、ウルトラファインバブルは糖尿病治療の革新的なツールになるのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。
そもそもウルトラファインバブルは糖尿病治療の革新的なツールになるのか?
結論、ウルトラファインバブルは糖尿病治療の革新的なツールになります。
実はこれまで糖尿病治療に使われるインスリンは注射でしか投与できませんでした。
ところが最新の研究ではウルトラファインバブルを活用することで、インスリンを飲み薬として患者さんに投与できる可能性があります。
「インスリンの飲み薬」を開発する事は、これまで現代医療の緊急課題でした。
ウルトラファインバブルを活用することで「インスリンの飲み薬」が実現するかもしれないといわれています。
ウルトラファインバブルとはどんなものか?
ウルトラファインバブルとは「超微細気泡(ちょうびさいきほう)」のことです。
その大きさは驚くほどの小ささです。
1つの大きさが、わずか「0.000001mm(100万分の1ミリメートル)」しかありません。
あまりの小ささから、通常の光学顕微鏡ではその姿を捉えることは不可能といわれています。
例えば、タバコの煙に含まれる粒子のサイズが約100nm(0.0001mm)程度であるのと比べても、その差は歴然です。
ウルトラファインバブルを確認するには、電子顕微鏡を使い、数十万倍から100万倍にまで拡大しなければ見ることができません。
しかし、その小さなサイズからは想像もつかないほどの「秘めた強大な力」を持っています。
糖尿病とはどんな病気なのか?
糖尿病とは、簡単に言うと「血糖値」がうまくコントロールできなくなる病気です。
血糖値というのは、血液の中にある「グルコース(ブドウ糖)」の濃度のことです。
人はご飯やパン、甘いものなどを食べると、その中にある糖がグルコースに変わり、エネルギーとして体に取り込まれる仕組みになっています。
この糖をうまく使うために、「インスリン」というホルモンが重要な役割を果たしているということです。
インスリンは「膵臓(すいぞう)」から出て、血糖値を下げる働きをしています。
ところが糖尿病になるとこの仕組みがうまく動かなくなり、インスリンが出ず血糖値を下げられなくなり血糖値は上昇したままの状態が続きます。
そのまま放っておくとどうなる?
血糖値が高いまま放っておくと、血管や神経にダメージを与えます。
すると、次のような症状が発生します。
①網膜症
目の網膜にある細い血管が傷つき網膜症が発生します。
これにより視力が低下し、最悪の場合失明に至ることもあります。
②腎症
腎機能が低下し、尿にタンパク質が混じるようになります。
これが進行すると腎不全に至り、最終的には人工透析が必要になることがあります。
③神経障害
手足のしびれや痛み、感覚の異常が生じることがあります。
特に末梢神経が影響を受けやすく、進行すると足の感覚が鈍くなり、最悪の場合は壊疽を引き起こします。
糖尿病の種類
糖尿病には次の2つの種類があります。
①1型糖尿病
1型糖尿病とは、膵臓がインスリンをつくれなくなる糖尿病のことです。
発症年齢は主に子供や若年層に多く見られます。
原因ははっきりとはわかっていません。
体の免疫が自分の膵臓を攻撃してしまうことが関係しているといわれています。
治療法はインスリン注射が必須です。
②2型糖尿病
2型糖尿病とは、インスリンは出ているが量が足りなかったり、体がインスリンに反応しにくくなったりする糖尿病のことです。
発症年齢は大人に多く、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの生活習慣が原因といわれています。
日本人の糖尿病患者の約9割以上が2型糖尿病です。
糖尿病になるとどんな症状がでる?
糖尿病になると次の症状がでやすくなります。
1.喉がすごく乾く
2.常に飲み物を飲みたくなる
3.おしっこがたくさん出る
4.疲れやすくなる
5.目がかすみやすくなる
6.体重が急に減る(特に1型)
これらの症状は、血糖値が高くなることによって引き起こされるものです。
現在、これらの症状がある方はご注意ください。
インスリンとは何か?
インスリンとは、簡単に言うと「血糖値を下げるホルモン」のことです。
体の中で、食べ物から得た「グルコース(ブドウ糖)」をエネルギーに変えたり、貯めたりすることを助けます。
いわば「糖」の動きをコントロールするマネージャーのような存在です。
インスリンは膵臓で作られ、血液に乗って全身の細胞に運ばれます。
インスリンは体内でどんな働きをするのか?
体内でのインスリンの主な働きは次の通りです。
1.糖を細胞に届ける
インスリンは体の各機能の細胞に糖を届けて、エネルギーとして使わせる役目をします。
2.糖を貯める
インスリンは余った糖を肝臓や筋肉に「グリコーゲン」という形で貯蔵して、必要なときに使えるように糖を貯める役目をします。
3.血糖値を安定させる
インスリンは糖が血液に溜まりすぎないように調整して、体がスムーズに動くように保ち血糖値を安定させる役目をします。
糖尿病の対処法とは?
こちらでは1型糖尿病と2型糖尿病の対処法についてご紹介します。
①1型糖尿病の対処法
1型糖尿病の対処法はインスリンを外から補うことが基本です。
そのため毎日インスリン注射を打つ必要があります。
②2型糖尿病の対処法
2型糖尿病の対処法は次の通りです。
1.食生活の見直し
糖質を控えめにして、野菜やたんぱく質を多めに、食べ過ぎをやめてバランスの取れた食生活を続けます。
2.運動
ウォーキングや軽い筋トレを毎日します。
運動はインスリンの感受性を高め、血糖コントロールに寄与します。
3.体重管理
肥満の人は、少し痩せます。
肥満はインスリン抵抗性を悪化させるため、健康的な体重を維持することに努めます。
4.薬やインスリン
上記の生活習慣の改善でも足りない時には薬を飲んだり、インスリン注射を追加します。
2型糖尿病は薬やインスリンは絶対ではありませんが、悪化したら使うというスタンスです。
なぜ糖尿病の対処法はインスリン注射なのか?
糖尿病の対処法にインスリン注射が使われる理由は次の通りです。
①食事のタイミングに合せられるから
インスリン注射だと、食事で糖が増えたタイミングに合わせて、血糖値を下げられるからです。
注射だと、インスリンを直接血液にポンと入れられ、すぐに効いて即効性があります。
②確実に効くから
インスリン注射だと、血液に吸収されて、全身の細胞に届き確実に効くからです。
③調整がしやすいから
インスリン注射だと、インスリンの量を細かく変えられ調整がしやすいからです。
食事の量や運動にピッタリ合わせることができます。
例えば、ご飯をたくさん食べた日は量を多めに、軽い日は少なめにできます。
なぜこれまでインスリンの飲み薬がなかったのか?
これまでインスリンの飲み薬がなかった理由は次の2つです。
①胃で分解されるから
1つ目の理由はインスリンは胃で分解されてしまうからです。
インスリンはタンパク質でできているので、口から入れると、胃や腸が「食べ物」と思って分解してしまいます。
たとえ分解を免れても、小腸の壁を通って血液に入るのが難しく、結果、胃酸や消化酵素がインスリンをバラバラにしてしまいます。
②インスリン同士が結合してサイズが大きくなるから
2つ目の理由はインスリン同士が結合すると分子サイズが大きくなり、小腸の壁を通過しにくくなるからです。
こちらが特に飲み薬がつくれない大きな理由といわれています。
ウルトラファインバブルなら「インスリンの飲み薬」をつくることができるのか?
ウルトラファインバブルなら「インスリンの飲み薬」をつくることができるといわれています。
その理由はウルトラファインバブルの持つ効果が、インスリンの機能を維持したまま細胞にまで届けることができるからです。
ウルトラファインバブルの持つ3つの効果は次の通りです。
①インスリンを守る
ウルトラファインバブルはインスリンを胃の消化酵素から守ってくれる可能性があるといわれています。
そのため胃で分解されずに小腸まで届く可能性があります。
②小腸での吸収を助ける
ウルトラファインバブルは超微細気泡なので、小腸の粘膜の細かい隙間に入り込むことができます。
そのためインスリンを一緒に運んで、壁を通りやすくする手助けができるかもしれないといわれています。
③安定して届ける
ウルトラファインバブルはマイナスに帯電しているので、インスリンを気泡の周りに吸着させる効果があります。
すると、吸着したまま小腸の粘膜の細かい隙間を抜けて、血液にまで入り、細胞まで届けることができるかもしれないといわれています。
これら3つの効果がウルトラファインバブルはインスリンの飲み薬をつくることができるかもしれないといわれている根拠です。
研究施設で簡単にウルトラファインバブルを使うには?
研究施設の水道水を簡単にウルトラファインバブル水に変えることができます。
やり方は「ウルトラファインバブル生成ノズル」を研究施設の水道管につなぎ蛇口をひねるだけです。
たったこれだけでウルトラファインバブル水をつくることができます。
研究施設にウルトラファインバブルを導入することで、これまでにないより革新的な研究をすることができることでしょう。
まとめ
今回は、ウルトラファインバブルは糖尿病治療の革新的なツールになるのかについてご紹介しました。
現在、ウルトラファインバブルは、糖尿病治療、特に「インスリンの飲み薬化」において、革新的なツールとなる可能性を秘めています。
今後、さらに研究がすすみ、実用化されることで多くの糖尿病患者様の負担を軽くすることができるのではないでしょうか。