ファインバブル水は「水になじみにくい製品」にも洗浄効果はあるのか?
洗浄には、水になじみにくい製品を洗浄する時があります。
当然、水になじみにくいと、汚れを落とすことが難しくなります。
そうなると必然的に強力な洗浄薬品を使うしかありません。
すると今度は人の健康や自然環境に悪影響を及ぼすおそれがあります。
そこでおすすめするのが「ファインバブル水」を使った洗浄です。
今回はファインバブル水は「水になじみにくい製品」にも洗浄効果はあるのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。
ファインバブル水は「水になじみにくい製品」にも洗浄効果はあるのか?
結論、ファインバブル水は「水になじみにくい製品」にも洗浄効果があります。
ファインバブル水が「水になじみにくい製品」にも洗浄効果がある理由
理由は次の6つです。
水になじまない油滴でも、水中ではファインバブルに吸着しやすい
ファインバブルの表面がマイナスに帯同することで吸着性がある
1.ウルトラファインバブルには汚れのすき間に入り込むジャッキアップ効果がある
2.ファインバブルには汚れにぶつかったり、浮かせたりする流動・浮力効果がある
3.ファインバブルと界面活性剤によるダブルの洗浄効果があるファインバブルには界面活性効果がある
水になじみにくい性質とはどんな性質なのか?
水になじみにくい性質とは「疎水性」があるということです。
疎水性とは簡単にいうと「撥水性」と同じ意味です。
疎水性には次の3つの特徴があります。
1.水に対する親和性が低い
2.水に溶けにくい
3.水に混ざりにくい
「疎水性」と逆の性質とは何か?
「疎水性」と逆の性質は「親水性」といいます。
親水性は当然、疎水性と真逆の特徴を持っています。
ちなみに「疎水性」と「親水性」の2つの性質を同時に持っているのが「界面活性剤」です。
ファインバブルとは何か?
ファインバブルとは、とても小さな泡のことです。
一般的にファインバブルとは次の2種類の泡のことになります。
1.マイクロバブル
2.ウルトラファインバブル(ナノバブル)
ちなみに大きさは「マイクロバブル」が「ウルトラファインバブル」よりも大きな泡です。
マイクロバブルとウルトラファインバブルの違い
マイクロバブルとウルトラファインバブルの違いは次の通りです。
マイクロバブル | ウルトラファインバブル | |
サイズ | 直径100μm~1μm未満の泡 | 直径1μm未満の泡 |
体積比 | ウルトラファインバブルの300万倍大きい | 1 |
泡の色 | 白濁 (見える) |
透明 (見えない) |
泡の動き | 非常にゆっくりと上昇 | 微細運動をしながら水中に長期残存 (数週間から数カ月間水中に残存する) |
- ウルトラファインバブルの泡の大きさ
ウルトラファインバブルの泡の大きさは「0.000001mm(100万分の1mm)」です。 - 泡の色・視認
マイクロバブルの泡の色は白濁して目で見ることができます。
ウルトラファインバブルの泡の色は透明で目で見ることができません。 - 消滅までの期間
マイクロバブルの泡はゆっくりと水中を浮上し、溶解がすすむと収縮して消滅します。
ウルトラファインバブルの泡は水中で浮上せず、刺激を与えなければ溶解しないので寿命は数週間〜数カ月も消滅しません。
ファインバブル水とは何か?
ファインバブル水とは「ファインバブル」を含んだ水のことです。
具体的には水の中に「マイクロバブル」か「ウルトラファインバブル」のいずれかを含んだ水です。
水の中にファインバブルを含ませると、洗浄効果が高まります。
洗浄効果から比較した水道水・マイクロバブル水・ウルトラファインバブル水の違い
水道水・マイクロバブル水・ウルトラファインバブル水を洗浄効果から比較すると次のような違いがあります。
水道水 | マイクロバブル水 | ウルトラファインバブル水 | |
気泡の寿命 | 0 | 数分間 | 数週間~数カ月間 |
汚れの運搬性 | なし | あり | あり |
細孔や繊維への浸透性 | なし | 場合による | あり |
界面張力 | なし | 場合による | あり |
汚れの吸着性 | なし | イオン的・電気的・疎水的な吸着性あり | イオン的・電気的・疎水的な吸着性あり |
液流動刺激に対する変化 | なし | 汚れと合体して脱離 | 製品から汚れを剥離する |
次の章からファインバブル水が「水になじみにくい製品」にも洗浄効果がある理由についての詳細をわかりやすくご説明します。
①水中での吸着効果がある
1つ目はファインバブルには水中での吸着効果があることです。
水中では、水になじまない油滴でも、ファインバブルに吸着しやすくなります。
理由は水中ではファインバブルは積極的に油分・油滴を吸着しやすくなる性質を持っているからです。
ファインバブルが油滴を吸着するメカニズムは、気泡の表面(気液界面)に、吸着させる機能があるからです。
そのためファインバブルの泡はあらゆる油汚れの元を表面に吸着させることが可能です。
➁マイナス帯同効果がある
2つ目はファインバブルにはマイナス帯同効果があることです。
水中ではファインバブルの表面はマイナスに帯同する性質があります。
するとファインバブルの表面に吸着性が発生し、プラスに帯電した「物質(汚れ)」を引き付けます。
これにより製品の汚れを洗浄することが可能です。
またファインバブルがマイナスに帯同すると、ファインバブル同士は反発するので合体することがなく、水中に拡散・浮遊した状態が続きます。
さらにファインバブルはプラス電荷の汚れに吸着することで電気的に中和し、汚れを製品から分離・剥離しやすい状態をつくりだします。
これによりさらに製品の汚れを洗浄するループを続けることが可能です。
➂ジャッキアップ効果がある
3つ目はファインバブルにはジャッキアップ効果があることです。
ファインバブルには汚れのすき間に入り込むジャッキアップ効果があります。
正確には「ウルトラファインバブル」と「マイクロバブル」の共同作業で汚れを剥離させる仕組みです。
ファインバブルによるジャッキアップ効果の仕組みは次の通りです。
1.ウルトラファインバブルが汚れに衝突して揺らす
2.ウルトラファインバブルが製品と汚れのわずかなすき間に入り込む
3.ウルトラファインバブルで広がったすき間に、マイクロバブルの大きな泡が入り込む
4.すると大きなマイクロバブルの泡がまるでジャッキのように汚れを持ち上げる
5.マイクロバブルによって製品から完全に持ち上げられた汚れは剥離して浮き上がっていく
6.結果製品は洗浄される
以上がファインバブルによるジャッキアップ効果です。
④流動・浮力効果がある
4つ目はファインバブルには流動・浮力効果があることです。
ファインバブルには汚れにぶつかったり、汚れを浮かせたりして、汚れを引き剥がす流動・浮力効果があります。
ファインバブルによる流動・浮力効果の仕組みは次の通りです。
1.ファインバブルが製品についた汚れにぶつかる(流動効果)
2.何度も何度もぶつかることで製品から汚れが浮き始めてくる(流動効果)
3.どんどん汚れの下からファインバブルが浮き上がり汚れを浮上させる(浮力効果)
以上がファインバブルによる流動・浮力効果です。
⑤界面活性剤による洗浄効果がある
5つ目はファインバブルと界面活性剤による洗浄効果があることです。
水中で、ファインバブルが界面活性剤に覆われることで、汚れのある場所まで界面活性剤を運び、汚れを持ち帰る効果があります。
ファインバブルと界面活性剤による洗浄効果の仕組みは次の通りです。
1.ファインバブルに界面活性剤が付着する
2.ファインバブルの表面が界面活性剤で覆われる
3.界面活性剤で覆われたファインバブルが繊維のすき間に入り込む
4.汚れのある場所まできたファインバブルは、界面活性剤で汚れを剥離させる
5.汚れと界面活性剤の残留物を再度ファインバブルが吸着して浮き上がり汚れのあった場所から離脱する
以上がファインバブルと界面活性剤による洗浄効果の仕組みです。
⑥ファインバブルに界面活性効果がある
6つ目はファインバブルに界面活性効果があることです。
水中ではファインバブルには界面活性効果があります。
理由はファインバブルは表面張力が小さいことから、水道水では入れない狭いすき間にも入れるからです。
結果狭いすき間に入って汚れをかき出すことができます。
ちなみにこの場合のファインバブルとは「ウルトラファインバブル」のことです。
家庭で簡単にウルトラファインバブル水を手に入れるには?
ウルトラファインバブルは、家庭で簡単につくることができます。
やり方は「ウルトラファインバブル生成ノズル」を家庭の水道管につなぎ蛇口をひねるだけです。
たったこれだけでウルトラファインバブル水ができ、さまざまな製品の洗浄に活躍してくれます。
まとめ
今回はファインバブル水は「水になじみにくい製品」にも洗浄効果はあるのかについてご紹介しました。
ファインバブルはさまざまな汚れの製品の付着に対応することができる小さな泡です。
特に「水になじみにくい製品」の洗浄において高い効果を発揮します。
もし現在「水になじみにくい製品」の洗浄でお困りであれば、ぜひファインバブルを使ってみることをおすすめします。
きっと驚くような効果をお届けすることが可能です。
家中まるごと ウルトラファインバブルについてもっと詳しく知りたいのでしたら、お問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-878-167(9:00〜19:00)までお問い合わせください。