ウルトラファインバブルにはどんな「作用」があるのか?
ウルトラファインバブルには特有の「作用」があります。
これらの作用を活用することで「化学物質」に頼らないさまざまな効果を期待することが可能です。
では、ウルトラファインバブルには一体どんな作用があるのでしょうか。
今回は、ウルトラファインバブルにはどんな「作用」があるのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。
ウルトラファインバブルとは何か?
ウルトラファインバブルとは「超微細気泡(ちょうびさいきほう)」のことです。
超微細気泡とは、顕微鏡でも見えないサイズの小さな気泡のことです。
具体的にウルトラファインバブルの泡は「0.000001mm(100万分の1mm)」の大きさの泡になります。
次の章からウルトラファインバブルが持っているさまざまな「作用」について詳しくご紹介します。
①気泡の表面に帯電作用がある
1つ目の作用は、ウルトラファインバブルには気泡の表面に帯電作用があることです。
気泡の表面に帯電作用が発生するのは、水のペーハーが中性の時です。
水のペーハーが中性になると、ウルトラファインバブルの気泡の表面は「マイナスに帯電」します。
帯電とは物質が電気を持つこと、または持っている状態のことをいいます。
帯電している状態とは、物質が不安定な状態ということです。
ちなみに物質が帯電した時に、陽子に比べて電子が多いとマイナス、陽子に比べて電子が少ないとプラスになる関係です。
➁気泡の表面に吸着作用がある
2つ目の作用は、ウルトラファインバブルには気泡の表面に吸着作用があることです。
ウルトラファインバブルの気泡がマイナスの状態に帯電している時には、プラスに帯電している汚れを気泡の表面に吸着させる作用が働きます。
気泡の表面に吸着作用が発生する仕組みは次の通りです。
1.ウルトラファインバブルの気泡がマイナスに帯電する
2.これに対し、水中にある一般的な汚れや油汚れは通常プラスに帯電している
3.プラスに帯電している一般的な汚れや油汚れは、マイナスに帯電している製品や部品と電気的に結合している状態である
4.そこへマイナスの状態に帯電しているウルトラファインバブルの気泡がくると、プラスに帯電している一般的な汚れや油汚れは気泡に引きつけられる
5.ウルトラファインバブルの気泡に一般的な汚れや油汚れが吸着すると電気的に中和して安定する
以上が気泡の表面に吸着作用が発生する仕組みです。
この状態が、ウルトラファインバブルの気泡が汚れを吸着する作用がある状態です。
➂表面反発作用がある
3つ目の作用は、ウルトラファインバブルには表面反発作用があることです。
ウルトラファインバブルは水中ではマイナスに帯電することから、マイナスの物質を反発させる効果があります。
ウルトラファインバブルの気泡がマイナスに帯電すると、水中に存在する気泡はすべてマイナスに帯電した状態となります。
すると気泡同士が反発しあいます。
気泡はそのままの状態で、水中に拡散・浮遊する状態が数週間〜数カ月間続き、気泡同士が合体することはありません。
④疎水性相互作用がある
4つ目の作用は、ウルトラファインバブルには疎水性相互作用があることです。
疎水性相互作用とは、水中に浮遊する油のように本来水に混ざらない物質が気泡表面に集まることをいいます。
水中では、本来水になじまない油でも、ウルトラファインバブルの気泡の表面には集まりやすくなります。
その理由はウルトラファインバブルは、水中では積極的に油を集めやすくなる性質を持っているからです。
ウルトラファインバブルの気泡が表面に油を集めるメカニズムは、気泡の表面(気液界面)に、油などの汚れを吸着させる機能があるからです。
そのためウルトラファインバブルの気泡はあらゆる油を気泡の表面に集めることが可能です。
⑤衝撃圧力作用がある
5つ目の作用は、ウルトラファインバブルには衝撃圧力作用があることです。
衝撃圧力作用とは「圧壊(あっかい)」が発生するということです。
圧壊とは、圧力をかけて壊す、または圧力がかかって壊れるという意味になります。
ウルトラファインバブルの気泡は壊れる時に大きな衝撃波を発生し、その影響で周辺に大きな圧力変化が起こります。
ウルトラファインバブルの気泡の中には常に30気圧の強い圧力がかかっている状態です。
その理由はウルトラファインバブルの気泡には水圧、分子間力、静電気力などの関係で気泡の内部には常に30気圧の圧力がかかるからです。
ウルトラファインバブルは30気圧の気泡が破裂することで、物理的に汚れを破壊します。
また表面張力により気泡径が小さくなるほど内部圧力が上昇し、気泡の崩壊に伴う衝撃波が大きくなります。
30気圧とはどれくらいの圧力なのか?
30気圧とは、水深になおすと水深300mの水圧とほぼ同じくらいです。
水深での気圧の計測は10m潜るごとに1気圧ずつ上昇する計算です。
仮に底面積1㎡に深さ1mの水の重さがかかると1000kg(1トン)の水の重さがかかります。
水深300mで、底面積1㎡にかかる水の重さは300トンがかかる計算です。
長期持続作用がある
6つ目の作用は、ウルトラファインバブルには長期持続作用があることです。
一般的に気泡の持続時間は肉眼で目視できる普通の気泡で約8〜10秒程度、マイクロバブルの気泡で約12〜14分程度で消滅します。
ところがウルトラファインバブルの気泡は数週間〜数年間消滅せずに持続することが可能です。
これによりウルトラファインバブルには水中に長期間留まることができる持続作用があるということがわかります。
ウルトラファインバブルの気泡が長期間消滅しない理由
ウルトラファインバブルの気泡が長期間消滅しない理由は次の3つです。
1.気泡の直径が1μm未満で、微細なために浮力が小さく水面に上がっていかないから
2.浮力よりも粘性力が大きいので、気泡が壊れにくいから
3.気泡がブラウン運動をして、上昇速度が非常に遅く、中々水面にまで上っていかないから
ちなみにブラウン運動とは、液体や気体中に浮遊する微粒子が、不規則に運動する現象のことです。
ウルトラファインバブルの気泡がブラウン運動をすると、気泡の動きが不規則になり、上下左右バラバラに動き、水面に上昇するまでの時間がかかるようになります。
結果、気泡が壊れにくくなります。
⑦気体封入作用がある
7つ目の作用は、ウルトラファインバブルには気体封入作用があることです。
ウルトラファインバブルは、さまざまなガスを封入して目的を達成することが可能です。
◯ウルトラファインバブルに封入できるガスと効果
ガスの種類 | 効果 |
空気 | 洗浄・清掃・カキの養殖 |
酸素 | 魚の養殖、微生物の活性化・農作物の育成 |
オゾン | 酸化・殺菌・高度水処理 |
二酸化炭素 | 血流促進 |
窒素 | 酸化防止・鮮度保持 |
フッ素 | 歯科治療 |
気体封入作用は特に医療分野での活用がめざましく、さまざまな分野で開発されています。
⑧輸送作用
8つ目の作用は、ウルトラファインバブルには輸送作用があることです。
ウルトラファインバブルには封入したガスを輸送する作用があります。
現在、ウルトラファインバブルは医療分野でさまざまな活用がされています。
その理由は、ウルトラファインバブルは気泡の内部にガスを閉じ込めたまま血液の中でも長時間存在し続けることが発見されたからです。
このウルトラファインバブルの新しい作用は、医療に革新をもたらす可能性があるといわれています。
特に治療が困難な「脳神経」の領域の治療に大きく貢献する可能性があります。
現在進行中の治療法としては「アルツハイマー病」の治療です。
家庭で簡単にウルトラファインバブルを使うには?
家庭でも簡単にウルトラファインバブルを使うことができます。
やり方は「ウルトラファインバブル生成ノズル」を家庭の水道管につなぎ蛇口をひねるだけです。
たったこれだけでウルトラファインバブル水ができ、今回ご紹介したウルトラファインバブルの持つさまざまな「作用」を活用することができます。
まとめ
今回は、ウルトラファインバブルにはどんな「作用」があるのかについてご紹介しました。
ウルトラファインバブルには、今回ご紹介した「作用」だけでなく、驚くべき「作用」がまだまだたくさんあります。
また新たに開発中の「作用」も多く、目が離せません。
ぜひ、ウルトラファインバブルの今後の動向に注目することをおすすめします。
家中まるごと ウルトラファインバブルについてもっと詳しく知りたいのでしたら、お問い合わせフォームや、フリーダイヤル0120-878-167(9:00〜19:00)までお問い合わせください。